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知る限り、最も「素」の日常を書いた1冊。感受性を問われる名作
「フツーの日常」。作者は戦争も経験し、激動の時代をくぐってきてますし、戦後は「第三の新人」として文壇にも身をおいた。なのにその全てがものすごくフツーの日常として淡々と、時には同じことを繰り返しつつ描かれる。ここまで本当の素の日常を描き出したものは他にちょっとなさそうなほど。若いころはまた違った作風らしいのでそっちも読んでみたいです。この作品は老境のころのもの。(カラスヤ)
- 電子あり
平穏な日常を描き続けた庄野文学の最終章! 『夕べの雲』など、家族の平凡な日常を静かな筆致で描く庄野文学。小説と随筆の間の独特の世界はその死まで変わることなく続いた。「私の履歴書」併録の随筆集。
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『
近況:もうそろそろ年末、と思っていたら、もう目の前まできてますね。
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