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講談社ラノベ文庫11月9日発売『小説 進撃の巨人 Before The Fall』ご紹介! 校了担当のイノヤスの秘密コメント付きで発売前にチェックしよう!!
イノヤス
講談社ラノベ文庫編集長(であるらしい)。月刊少年マガジンに約20年在籍後ラノベ文庫へ異動し現在に到る。頭の中身は自称永遠の17歳だが頭の外側は……!?という、ドラえもんのいないのび太、みたいな感じのおっさん。編集者としてのモットーは「相手の技は必ず受けろ!」、身につけたい能力は「速読」、異世界に行ったら「蕎麦屋」をやりたい。一度言ってみたい台詞は「どうしたんだ、顔が赤いぞ。熱でもあるのか!?」
今思えば『進撃』の快進撃はまだまだこれからだった!
『それ』は、どこから現れて、何のために存在するかすらわからない。ただいたずらに捕食される人類は、壁の内側に存在するくらいしかできなかった……。
工房で働く主人公・アンヘルは、調査兵団を巨人から守る兵器を開発していた。しかし誰も巨人の弱点を知らず、未だ奴らを倒した者はいない。数々の屍を乗り越えて、アンヘルは巨人に対抗しうる唯一の《装置》の開発に着手する。
しかし保守派は、わざわざ巨人に立ち向かう必要はないと訴え、調査兵団の解散決定が下された……。このまま人類は巨人になすすべもなく怯えて過ごすのか!?
大人気コミック『進撃の巨人』その前日譚小説がコミックスサイズになって再登場!
今回登場するのは「KCDXラノベ」としてリサイズしたもので、本文の修正加筆等は特になかったりするのですが、改めて校了時に読み返してみました。
今や誰もが知ってる≪立体機動装置≫の開発秘史としても読めるし、開発者であるアンヘルの「漢(おとこ)」としての振る舞いや覚悟がとても心地よいです。ハードな冒険小説のキャラクターの趣があります。工房でのライバルという存在で、アンヘルにしてみると「お互いに嫌っている」と思っているゼノフォンと、結局は「装置を完成させる」ために協力していく姿も美しい! 仕事というか人類の将来のために個人的な確執はおいといて目標のための行動に徹する二人。普通の組織や人間ならとかく足の引っ張り合いと成果の奪い合いになりがちなのに、確執はあると認めながら『巨人』に挑むため自分にできる限りのことをしていくプロとしての振る舞いに心うたれました──。アンヘルの幼馴染み、マリアの凜々しい姿にもやられます!
またこの作品はその後少年シリウスでコミカライズされ、海外版も出ています。巨大な原作である『進撃の巨人』の力をまさしく体現している本書を、この際だからもう一度味わってみてはいかがでしょう。──とここまで書いてみて、もとのラノベ文庫版のあとがきをみたら、なんとこれを書いている日のちょうど5年前(2011年10月26日)の日付がっ!! ラノベ文庫は創刊5周年、今後もさらにご愛顧くださいますよう、みなさまよろしくお願い申し上げます!!
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